SHOP STORY
Senのスカートのはじまりについて
すこしお話をさせてください。
Senの店主Sakikoは、長年ヴィンテージ雑貨のお店を運営してきました。
たくさんの暮らしを彩る素敵な古いものを紹介する中でふと、クローゼットの中の洋服にまではこだわっていなかったことに気がつきました。
家の中にはたくさんのこだわりの宝物があるのに、自分が身にまとう洋服は子供と過ごすために選んだ、安くて汚れても気にならない、何となく今風のモノばかりが並んでいました。
「もっと、ずっと大切にしたい。」
「年を重ねても身に着けたい
と思えるような洋服が欲しい」
そんな風に感じ始めていた時、
ふと、母から譲り受けたタータンチェックのスカートに目が留まりました。
そのスカートは、母の青春時代の思い出が詰まった一着で、クラシカルなデザインが私の心をときめかせてくれました。
しかしながら、70年代のデザインのスカートはウエストが細く、タイトで動きにくいので、母の想い出のスカートは今の日常には合いませんでした。
ヴィンテージスカートのウール生地はとても質が良いのですが、量産品では重厚感のある洋服がなかなか見つからないのが現実です。
そんな時、母の故郷でもある岐阜の、
世界有数のウール産地・尾州の事を思い出しました。
ここになら、納得のいくウール生地があるかもしれない。
これまでヴィンテージを扱ってきた経験を活かして
いつまでも定番で愛される、普遍的なタータンチェックのスカートを復刻させたい。
そんな想いが尾州の美しいウールと、そんな織物の町を支えてきた高い技術力のある縫製工場様の協力でようやく実現することとなりました。
日本の素材で、日本の職人の手で
懐かしくも、新しいタータンチェックスカートづくりがはじまったのです。